過去1年間に「具合が悪いところがあるのに、費用がかかると言う理由で医療機関に行かなかったことがある」と答えた人は31%もいる。同じ理由で「薬を処方してもらわなかった」という人も12%もいた。
収入との関係の資料にも目を通すと、収入と保有資産の多寡によって3つの階層に分けられるそうだ。高所得・高資産層(年間世帯収入800万以上、かつ純金融資産2000万以上)で「医療機関に行かなかった方」は18%で、「薬を処方してもらわなかった」のは2%にとどまるのに対し、低所得者・低資産層(年間世帯収入・純金融資産とも300万未満)ではそれぞれ39%と16%を占めている。
医療サービスは、所得の動向に応じて増減をさせにくい支出項目のひとつとされる。しかし、現実には経済的な事情に非常に左右されやすい。低所得層を中心に重い負担となっている。
医療サービスにも少なからず格差が、生じていることがこの数値からも理解できる。総務省の「家計調査」を見ると、保健医療への支出額を世帯(2人以上)の収入別に見ると、最も収入の少ない年間収入350万円以下の方と最も収入の多い年間869万以上の格差は07年の速報値で2.57倍となっている。格差が様々な分野で顕著になってきている。