しかし、若さがいつまでも続かないのが人生である。やがて誰もが年を取るものである。そんな時に誰しもが思う気持ちを表しているのがこの詩である。この詩の後に続く句は、“少壮幾時ぞ老いをいかんせん”とある。
漢の第7代皇帝「武帝」が、地方を行幸したときに地方の地の神を祀り、酒宴を催いた折に作ったと言われる詩の一説である。漢の武帝は、皆さんは知っての通り、漢帝国の中興の祖であり、国威を宣揚した大皇帝であった。以前、中国の西安(昔の長安)を旅行したときに西安市の郊外にある山(遺跡)の中で一際大きいのに驚かされた、その万能のワンマン皇帝でさえ、楽しみの影に忍び寄る哀感は、いかんともしがたかった。それが人生というものであろう。とこの本にかいてある。読んでいるうちに私自身も哲学者にでもなった気分にさせられてしまった。

