教育再生会議では公立学校の「完全週5日制」を見直し、土曜日の授業を一部復活させる案が、浮上している。学力の底上げを進める為の具体策として検討に値するが、様々な副作用が予想され、実現するには解決すべき課題も多いと思う。国民的な議論が欠かせないテーマであることは確かである。
1992年にまず月に1回の土曜日休みで始まった学校の週5日制は、95年から月2回に増え、2002年から完全週休2日制となった。文部科学省は週5日制によって子供たちが家庭や地域で過ごす時間が増え、社会体験や自然体験を充実させられると説明してきた。また、社会的にも企業や官公庁も週休2日制となり、学校の週休2日制も世界的な流れとなっている。
しかし、問題は「ゆとり教育」の名の下に進められてきた週5日制で授業時間や学習内容が大幅に削られ、学力低下を招いてしまったことである。
文科省は土曜日に地域で学びの場を提供する『子供プラン』の推進を計ってきたが、むしろ一部では塾が学校の受け皿になっているのも事実であり、十分に機能は果たしていない。「ゆとり教育」「学力低下」この問題解決のため、単純に土曜授業復活などの拙速は避けるべきだし、充分な調査と検証も必要だ。

