2007年03月15日

いってらっしゃい(2007年3月15日)

 川端康成氏の小説に『水月』という短編がある。結核に伏す夫に妻の京子は嫁入り道具手鏡を渡す。頂いた夫は息を引き取るまで寝ていた枕元からその手鏡を放さず。布団の中から周辺の映るものを眺めて日々を過ごす。菜園で働いている妻の姿、描写が素晴らしい。その光景が頭に浮かぶ。

 雪山に遠く昇る朝日、そして、月景色。鏡の神秘さを感じる。

 朝、街頭から挨拶をしていると車の中で化粧をしている女性の姿が目につく、気合いでアイラインを引き、丹念に睫毛(まつげ)にマスカラを塗っている。

 朝の車内も人それぞれである。猥雑な仕事社会を垣間見る思いである。今日も元気でいってらっしゃい。
posted by きくちふみひろ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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