2008年11月30日

公共事業(2008年11月30日)

ist_teibo-iohashi[1].jpg バブルが崩壊した直後、国は公共事業の拡大によって景気の回復を図った。国の単独事業だけでは事業量が少ないため、地方自治体に対しても協力を強く求め、補助金は勿論、「返済するための元金と利息も交付税でまかなうから、何とか公共事業をやってほしい」と地方に要請してきた。

 多くの地方自治体は「まさか交付税が削減されることはあるまい」と信じ込んでいたので、この話に飛びついた。自分の懐にはまるっきり資金がなくても、国の言う通りにすれば基盤整備や公共施設がどんどんできる。地方にレジャー施設が次々と作られた。

 バブル時代のリゾート法の再来のようであった。自治体は次々と借り入れ(起債)を行い、後は国が面倒を一切見てくれると走り続けた。このため借り入れ金が一挙に増大した。1992年に79兆円だった地方借入残高は5年後にはほぼ倍増して150兆円にも達していたのです。

 国は『約束を守っている』というのとは裏腹に交付税の総額は三位一体で最悪の状態に陥っているこの件で自治体は借入金だけでなく、たとえば施設を維持するための費用や人件費の増大に今でも悩まされているのが実態である。

 国に協力して借金だけが残った無残な結果である。これらの公共事業の中にはよく考えてみると必要性のないものが数多く含まれ、その多くが単なる無駄使いとなってしまったことになる。公共事業悪者論が今でも色濃く残っているのはこのとき以来である。

 まさに国の政策の右往左往によって被害をこうむるのは住民であり地方である。子供達の為に、初当選当時七北田川に運動場を造った。しかし、維持管理も大変であり、サッカー場の芝は穴ボコだらけになっている。そんな思いを強く感じた。政治のまさに無策である。


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2008年11月29日

移り行く空(2008年11月29日)

岩切サッカーパンフ.bmp 昨日の雨がうそのように晴れ渡ったまさに小春日和である。大会会長を仰せつかった第4回岩切カップ少年サッカー大会が岩切小学校の校庭を中心に行われる。この大会は、小学校低学年を中心とした4年生以下の子供たちの大会である。クラブチームによっては女の子もいる。

 日頃は上級生の球ひろいと言われる学年であるが、今日は選手となって思いっきりサッカーボールをけることができる主役である。でも、低学年といってもバカにできない。パス・シュート・ドリブルとなかなか上手な子供もいる。

 試合の様子を見ていると、なかなか将来のJリーグ・世界へ羽ばたくような選手がこの中から誕生することを期待したい。泉ヶ岳方面を見ると雲ひとつなし、うっすらと白くなった奥羽山脈の山々に青々しい空が広がっている。

 “浮雲 遊子の意 落日 故人の情” という李白の『送友人』という詩を思い出す。空に浮かぶ雲は、行方定めぬ旅人である君の心であり、沈み行く夕日は別れ惜しむ昔馴染みの私の気持ちを象徴している。

 という思いを李白は詩にした。旅に出る友人を送る哀情をうまく描いているといわれている。少年サッカー大会とはまったく関係はないが、青い空を見てそんな思いにさせられた。時代が変わっても、人が思いを馳せる気持ちは、変わらないものかもしれない。


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2008年11月28日

老驥 厩に伏しても 志は千里に在り(2008年11月28日)

べろや.bmp 低気圧の影響もあり、冷たい雨が強めに降りしきっている。午前中、昔からお世話になっている方が亡くなられたので新浜へお悔やみに向かう。89才という高齢でもあったが、大変お世話になりましたと仏壇に向かって合掌してきた。

 予算特別委員会での質問についての資料集めをしながら、夜、同級会に出席。同級生12名が同級生の牛タン専門店“べろや”(県庁前)に集まった。早いものでもう私たちも48才になる。頭にも白いものや薄いものが気になる年である。

 それぞれの子供達も成人を迎える時期である。そんな話に花が咲き、時間がたつのも忘れてしまう。そんな中、平山進君から「うちの奥様が幼稚園のバレーボール大会の時にきくちさんから声かけられなかった。知ってるのに・・・・それではダメだぞ」と注意を受ける。

 ごもっともな話であるが、ふと忙しさや考え事をしている時にお世話になっている人と道端ですれ違っても気が付かないか時がある。改めて注意をしなければと反省する。同級生とはありがたいものである。率直に教えてくれる。父親が元市議会議員で今は仙台市の職員である丹野昭徳君からは「同級生の期待の星だから志を忘れるな、坂本竜馬のような気持ちで頑張れ」とジョークを交えながらも激励をしてくれた。

 友人ひとり一人の声がありがたい。いつになってもあの青春時代と気持ちはいささかも変わりがない。間もなく50才を迎えるがこういった友に支えられながらこれまでも活動をしてきた。これからも耳に痛いような話でもどしどし言ってもらって、緊張感をもって仕事をしていきたい。

“老驥(ろうき) 厩(うまや)に伏しても 志は千里に在り”

 いくつになってもどのような時代に変われども、たとえ厩(うまや)につながれていても千里を駆けようとする気概を持っている。志高い人はいくつになってもどんな時でも意気盛んであるという意味である。私も常にそうありたいと思った。


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2008年11月27日

食(2008年11月27日)

三太郎untitled.bmp 昨日は久しぶりに“三太郎”という割烹でおいしいフグを頂いた。なかなか普段はいけないが先輩から誘いを受け、ごちそうになってきた。まさに“フグ”である。実においしいの一言に尽きる。まったくと言っていいぐらいに酒をたしなまない私であるが、ついついつられて盃を重ねてしまった。

 その後、老舗の国分町のクラブへ、これまた2年ぶりぐらいでお邪魔した。高級クラブであるが相変わらず客の方は、この不景気はどこ吹く風のようでほぼ客席は満席である。少し飲み過ぎたかなぁ?と思いつつタクシーに乗る。少し気持ちが悪くなってきた。部屋に着くなりバタンキュー、その後の記憶がない。

 午前6時に目を覚ます、どうも服を着たまま寝たらしい。それでもいつものように坂下交差点へ。今日は一段と寒さを感じる。胸と腰には、いよいよ『ホッカイロ』!この冬初登場である。しっかり貼って街頭へ。

 内閣府が、今年9月に全国の20才以上の人を対象に実施した『食料・農業・農村に関する』世論調査によると食料品を買う際、国産品と輸入品が並んでいる場合に『国産品』を選択すると答えた人の割合は89%。2000年7月に行われた時よりも7.1ポイント高くなったとのことである。

 国産、輸入品にこだわらないという人が減って、食料品を買う際には『国産品を選ぶ』という人が90%に上った、食料品の選択に意識を向ける人が多くなってきたということになる。それだけ輸入品に関わらず食料品に対する不安が高まっているということにもなる。不安をかき消す努力することが政治の責任でもあるとつく々々思わせる数値だ。


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2008年11月26日

白い息(2008年11月26日)

R0010798.jpg 朝街頭に立っていると、いよいよ人のはく息が白く感じられるようになってきた。毎日のように、多いときには5〜6件の中小企業の社長から年末の資金繰りの相談がある。しかし、なかなか金融機関の貸渋りは厳しい。特に地元の指定金融機関は、これが地元金融機関なのかと思うような話が圧倒的に多い。

 先日、銀行の自己資本比率規制の一部弾力化措置が発表された。これをどう評価したらいいのだろうか。銀行は預金を通じて決済サービスを提供している。銀行の破綻は決済システムを不安定化させるため極力回避したい。しかし、銀行の場合は通常のコーポレートガバナンスが働きにくい。

 債権者が小口で分散された預金者であるため、経営を監視するインセンティブが乏しいのだろうか。そこで検査・監督を通じて預金者保護と決済システムの安定を図る必要が出てくるのである。こうしたケースを想定し、絶対的な自己資本比率を(メガバンクは国際統一基準の8%、地銀などは国内基準の4%)となっている。

 今回の自己資本比率規制の一部弾力化によって、メガバンクは信用リスクのない国債等の評価損益は自己資本に反映されない。地銀も国債等の評価損についても自己資本に反映させなくてもよくなっている。時限的とはいえ、実質的に自己資本の要求基準が引き下げられた。

 つまり、貸し渋りの責任が政府・金融庁に向かないように対策をとったわけだが、これでも若干ではあるが年末にかけて資金繰りに苦慮している中小企業にとってはありがたい。しかし、抜本的な地域金融機能のあり方を考えていかなければならないと思う今日この頃だ。はく息がため息にならないよう頑張ってきたい。


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2008年11月25日

何を学んだのか(2008年11月25日)

株.gif 明後日から11月定例会が招集される。今回は予算特別委員会での総括質疑を予定している。今日、勉強会で経済財政諮問会議の議員をしている、東京大学教授吉川洋先生の『どうなる2009年の日本経済』という題で講演を聞いた。

 “われわれは一体何を学んだのか”金融危機を引き起こした真の原因は何かと言えば、金融市場や不動産市場へ過剰な資金が流れ込み、バブルを引き起こし、それが投機的利益を生み出すという点にあったことである。 そして、「構造改革」は金融危機を防ぐどころか、それをますます助長しかねない状況にあることを私たちはしっかりと認識しなければならない。

 金融市場へと資本を集め、緊縮財政のもとでの超金融緩和はますます金融市場における過剰流動性を生み出すと言う結果となった。要は90年代のアメリカによるグローバルな金融中心的な経済運営、長期的なモノづくりではなく目先の投機による収益に奔走する、こうした経済的構造こそが危機を作り出す真の原因であった。

 日本の98年あるいは02年の経済は確かに一時しのぎにはなったはずであるし、銀行の体質も少しは改善されたはずである。しかし、日本に「恒久減税・大型財政出動・破たん前公的資金投入」の3つの政策を強く求めたアメリカで今回まったく同じような事態が生じている。

 そこで思うに、過度の金融取引の自由化による金融中心的な経済運営、そして、資産バブルによる所得の創出という今の時代の経済構造を改めなければならないということではないだろうか。そうでなければいっそう大規模な危機が襲ってくる可能性もあるし、その確率は高いと思われる。


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2008年11月22日

おふくろ(2008年11月22日)

ボール.jpg “誰の言う寸草の心の三春の暉に報い得んとは”

 一寸の草の心が春の暖かい日差しに恩返しできるなんて、誰が言えようか。親を思う子の心は子を思う親の心には及ぶべくもない、という意味である。全体の詩の内容は『茲母手中の線/遊子遊身上の衣/行くに臨んで密々として縫う/心は恐る遅々たる帰りを/〜/〜』と読む。     孟郊(もうこう)「遊子吟(ゆうしぎん)」

 旅に出る我が子の衣を縫う母の愛情を詠じた詩である。高校時代、野球の練習を終えて帰宅する。下級生は毎日、硬球の補強をしなければならない。それをしていかないと先輩から“ヤキ”を入れられる。ある日、疲れていたせいか、ボールを縫わずに寝てしまった。朝になって『しまった!どうしよう!』と思って起きると机の上にしっかりと縫ってあるボールが3個何気なく置いてあった。

 母親に素直にありがとうとすぐには言えずに自転車で学校に向ってしまった。しかし、その母親の愛情は今でも忘れることはできないし、感謝している。“母サンガ 夜ナベヲシテ 手袋編ンデクレタ〜〜”という歌がある。

 元厚生次官らを殺害した、容疑者が警視庁に出頭してきた。すぐさま男は逮捕されたが『連続テロ』という想定とは全く関係がなく、『保健所にペットを殺された』という理由のようだ。何の因果か?しっかりした全容解明を望みたい。

 この事件が起きた後、事件を容認、賛同する多数のネット書き込みがあったと言われている。世の中が何かおかしくなってきている感じがする。しかし、母親から愛情が注がれた人間はそうならないような気がするが?

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2008年11月21日

どげんかせにゃいかん(2008年11月21日)

かるまーとkaruma-to.jpg 電池とモーターだけで走る電動バイクが脚光を浴びている。ガソリン高は一段落した。しかし、節約志向は徐々に高まりを見せている。ガソリンの4分の1以下ともいわれる走行コストと静かでクリーンな走りが企業や一般消費者から注目を集め始めている。

 仙台市内の信用金庫も今月3台を導入。ヤクルトも全国的に導入を考えている。クロネコヤマト、郵政公社等々、ホンダなどの自動二輪車メーカーも2011年以降生産を本格化する見通しだ。しかし、異業種やベンチャー企業など市内の企業では一足早く販路開拓に乗り出している。

 電動バイクはだいたい排気量50CCのガソリン車に相当し、原付一種以上の運転免許が必要である。取り外し可能なリチウム電池でモーターを駆動し、家庭の「コンセントから約2時間で充電すれば」40〜50kmの走行が可能である。

 ガソリンの価格が下がってきていはいるが、ガソリンの4分の1というのはコストの面からも環境の面からも注目出来る。仙台市内の電動バイクメーカー(日本で企画し中国で生産する)の展示販売しているイオンスーパーでは今秋2台売れたそうだ。

 名前は『カルマート』(18万6900円)周辺の農村にガソリンスタンドが少ないので家庭で簡単に充電できるというのがユーザーの話である

 昨年8月からは仙台市のホームセンター“ダイシン”でも展示販売を始めている。ガソリンやオイル臭さを感じさせず“清潔感”がある。メンテナンスも容易であるし、排気管がないなどの部品も少ない。

 良いことずくめの感じがするが、しかし、ベンチャーゆえの資金繰りや運転資金の融資がなかなか認められない。そんな相談を受けながら貸し渋りの現状を肌で感じている。何とかしなければ。


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2008年11月20日

ネット配信(2008年11月20日)

youtube無題.jpg 12月1日からニュースやNHKスペシャル等の過去の放送分を有料配信するそうだ。これまでテレビ局はネットでの地上波番組配信に積極的ではなかった。それは著作権処理という大きな壁があったためだ。

 大量のコンテンツを抱えるテレビ局が、インターネットでの番組配信に本格的に動き始めている。民放最大王手のフジテレビは地上波で放送中のドラマ「セレブと貧乏太郎」という番組とバラエティ「爆笑レットカーペット」の2つの番組の有料配信を11月から開始している。

 放送中のゴールデン・タイム(19:00〜23:00)の番組配信は在京民放キー局で初めてである。TBSも9月に有料配信サイトをリニューアルし、深夜番組等を配信しているそうだ。話によると過去に放送された番組は、出演者などの権利者とネット配信に関する契約が正式に結ばれていない。

 ケースがほとんどだそうだ。NHKは先行して配信本数の拡大を進めているそうである。NHKは今年度で約10万人、2010年度30〜40万人の利用者数を見込むが視聴者が無断でネットに上げ、無料で視聴できてしまう。地上波番組が多い点が課題だとのことである。

 中学生の子供達と県議会・県庁を案内しながら記者と今後の地上波デジタル等の話を伺う。非常に勉強になった。



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2008年11月19日

寒い朝(2008年11月19日)

無題123.bmp 連続テロか?朝からまた、ここは日本なのかと疑いたくなるニュースが飛び込んでくる。2人の元厚生事務次官の自宅で、埼玉ではご夫婦が刺殺され、東京中野区では奥さんが刺され重症を負うといった事件が起きた。
 ニュースによると2人とも年金制度や年金行政に深く関わった方々である。年金問題に不満を持ったテロの可能性、関係について警察は警視庁と埼玉県警の合同捜査本部を設けて・・・・と報道されている。

 今年に入ってからだけでも無差別殺人、親子刺殺、ひき逃げ事件等数えただけでもいやになるほど凶悪な事件が多発している。殺伐とした心を失った社会にした責任はどこにあるのだろうか、やはり政治の責任は大きい。
 弱肉強食の勝ち組・負け組みと国民を2分する政治により格差が広がり、国民がやる気を失い、自暴自棄になっている面があるのではないだろうか。頑張っても努力しても生まれたときから差がつくような社会になりつつある。

 確かに努力したからといっても100%報われるわけではないが、しかし、以前は努力すれば、あるいは一生懸命頑張ればそれなりに社会から評価され、公平・公正な判断が社会されたような気がする。 しかし、今はどうだろうか?なかなか努力しても・・・・といった厭戦(えんせん)気分の声がそっちからもこっちからも聞かれる。

 午前9時からの会派総会に向かう。車窓から、遠くに泉ヶ岳を見る。山頂から5合目くらいまでは雪で真っ白な帽子をかぶったようだ。みちのく仙台もいよいよ冬将軍の到来である。午前10時からは、総務企画常任委員会が開かれる。指定管理者候補者の選定結果について・みやぎ市町村共同ケヤキ債の発行について・事業棚卸の実施状況について・消防広域化に関する国(消防庁)の方針について、4件の報告がなされた。

 その後、「職員給与カット6%についての状況」「梅原仙台市長の県教案が1律男女共学化を強行すればとんでもない禍根を残す。県教育史の歴史に残る汚点だ!と批判されていることに対して県の重要な政策に関する批判であり、しっかりと反論することが県の政策責任者として必要ではないか?どうしてそういった声が聞こえないのか」という質問をさせていただいた。また、もっと自分達の政策に自信を持つべきだと強く申し上げた。


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2008年11月18日

職場体験(2008年11月18日)

R0010748477.jpg 今日から事務所に宮城野中学校の佐藤千夏ちゃん・斉藤春那ちゃん・村上和希君・一条孔貴君の4名が一年生職場体験学習の一環として3日間お手伝いをしてくれる。午前10時20分、場所を間違えたようで息を弾ませながら、「おはようございます!今日から3日間よろしくお願いします」と言って少し緊張気味に入ってきた。

 席に座って、まずは自己紹介から、リーダーの千夏ちゃんからご挨拶を受ける。リーダーらしくなかなか元気ではきはきしたお嬢さんである。春那ちゃんも少しおっとりしているが、はっきりとした口調でご挨拶が出来るお嬢さんだ。

 女性に比べると少し元気がないかなと思わせる男性2人であるが、話をしてみるとそうでもない。村上君はなかなか物事を知っている弁の立つ生徒である。一条君は、ちょっと背が低いが愛嬌があり、何事も機敏に動いてくれる気が付く生徒である。4人ともそれぞれに個性があって頼もしい。

 1、毎日何時間くらい働いていますか。
 2、この事務所はいつ頃から開所したのですか。
 3、仕事にこめる情熱は?
 4、なぜこの仕事に就こうと思ったのですか。
 5、いつからこの仕事に就いたのですか。
 6、どういう時が楽しいですか、つらい時はどういう時ですか。

 といった質問を受けながら事務所での仕事を手伝ってもらう。「今日はまず、事務所の書類整理等、明日は地域の方々から陳情をされている現場等、最後は県議会等に行って議会を見学します」というスケジュールを説明する。職業についての知識や理解を深めるということは良いことである。

 娘より年下の子供達ではあるが、一緒にいて“目からウロコ”のような逆に学ばされることもある。夏に大学生をインターンとして受け入れてはいるが、ある意味中学生くらいの方が何でもすぐに物事を吸収してくれる。それだけ素直に受け入れる時期なのかも知れない。

 3日間は賑やかになりそうだ。こういった夢と希望に満ち溢れた子ども達の為に何ができるのか、頑張らなくてはならないと思う。


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2008年11月17日

腹立たしいこと(2008年11月17日)

 どうしてこのようにむごい交通犯罪が続くのだろうか。朝、テレビをつけると大阪府富田林市で起きたひき逃げ死亡事件で犯人が逮捕される!というニュースにまたかという思いであり、そう思ったのは私だけではないと思う。

 新聞配達の16歳の少年が軽ワゴン者にはねられ、6km以上も引きずられて死亡した。なんとも考えられない事件である。先月21日にも、JR大阪駅前で30才の男性会社員が3km引きずられて死亡する事件があったばかりである。

 あまりにも非道なひき逃げ事件で若い命が立て続けに奪われたことに強い憤りを感じる。この日本はどうなってしまったのか、ひき逃げだけではなく、何キロも引きずってということは、運転しながらもどこかで違和感は感じているはずである。

 二人とも道路交通違反(ひき逃げ)と自動車運転過失致死容疑で逮捕されたが、どちらとも「飲酒運転だったので必死で逃げ帰った」「とにかくその場から逃げ帰りたかった」等など。引きずりながら逃げれば被害者が死ぬと分かっていても逃げている確信犯だ。

 正直、事故後すぐに救護措置をとっていれば被害者は助かった可能性が大きいだけにこの身勝手さにどうにも腹の虫が収まらないのは私だけだろうか。

 福岡市で幼児3人の犠牲となった事故を契機に道路交通法が改正され、ひき逃げや酒酔い運転が厳罪化され、本県でもあの痛ましい育英校生徒の事故で飲酒運転根絶条例を私も提案者の一人といて制定させて頂いた。

 しかし、なおも全国でこういった事故が絶えない。どうやったら飲酒運転を許さない仕組みをつくることができるのだろうか。そんなことを思いながら今日も街頭よりご挨拶をさせて頂き、一週間頑張っていこうと思った。

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2008年11月16日

飲ミュ二ケーション(2008年11月16日)

 雨がぱらつき始めたが、岩切少年野球大会等今日も朝から忙しい。「皆さんおはようございます。野球は好きですか?イチロー選手のようになりたいですか?今日も元気いっぱい頑張ってください・・・・」と子供達に挨拶をする。

 天候が気になる。今日一日なんとか持ってほしいものだなぁと思いながら、始球式を兼ねたティバッティング。昔とった杵柄か、センターオーバーのヒット、ご父兄から「さすがですねぇ」とほめられ何となくもどかしい気分で「いやいや・・・・」内心は、から振りしたらと緊張していたが「ほっと」する。

 それにしてもご父兄をはじめ関係者の苦労は大変である。昨日から雨は降らないか?準備物は整っているか?子ども達はケガをしないか?等など。何かと裏方の苦労は大変である。実際そういう経験をしてきた立場としてはよくその苦労がわかる。

 ご父兄の皆さんにも御苦労様ですと労いの言葉を申し上げながら、子ども達に対しても「お父さん、お母さん!関係者の方々の努力があって野球ができるんだよ。感謝の心を忘れずにね!」ということを話すことも大人としての責任である。

 午後3時過ぎには、地元原町の町内会長さん方の年に一度の一泊研修会の為に青根温泉へ向かう。東北道から山形道へ、そして川崎町でインターを降りる。季節はずれの濃霧のせいでお陰様で会場へ向かう道路を間違えてしまうほどの天候であるそれでも何とか間に合った。

 会議では一人住まいの方が増えており、その上マンション化がどんどん進んでいる地域でもあり、万が一の時のコミュニケーションが話題となった。民生児童委員や各種団体との連携を踏まえながら対処していこうということで会議は終了する

 久々の温泉に入る、まさに至福の時である。温泉はいつ入っても良いものだ。特に風呂好きの私にとって心底癒される。その後はお決まりの宴席である。会長さん方も日頃の苦労は忘れて様々な話題に花が咲いた。地域のことなど、酒席の上でしか聞かせてもらえないようなことも聞くことができた。

 たまには、飲みニケーションも良いものだ。しかし、酒があまり得意でない私にとっては、多少は良いが深酒に付き合うのは大変である。

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2008年11月15日

新たな社会参加(2008年11月15日)

 朝8時の新幹線で東京に向かう。今日も快晴である。偶然、新幹線内で県副知事の伊藤氏と隣り合わせた。伊藤副知事は愛知県での東北6県知事会の自動車関連集積の会議が明日、明後日と開かれる予定とのことで、それに向かうとのことであった。

 約1時間半ほど新幹線内で本県の産業振興等について色々と意見交換をさせて頂いた。東京駅で伊藤副知事と別れて、私はお台場にある船の科学館へ向かう。NPO法人運転免許取得支援センターが主催している“第2回JAPIセミナー”に招かれ、向かってはいたが午前10時の開会に10分ほど遅れて到着。

 すでに第1部の講演はスタートしていた。1部はトヨタ自動車鞄チ装部長の泰松潤(やすまつじゅん)氏である。福祉車両とその実態と現状・また、環境についてと言う内容だ。パワーポイントを使って非常に分かりやすい説明を頂く。

 第2部は、兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所主任研究員の北川博己(きたがわひろみ)氏である。こちらは高齢者の免許返納とその事情、今後の取り組み等についてというテーマでユニバーサルデザイン等の都市計画にまで及ぶ様々な研究成果を伺った。

 その後、15分ほど私からご挨拶と地域での取り組み等の話をさせて頂き、講師の方々やこのセミナーの主催者である神川代表と昼食を兼ね懇談をさせて頂き、午後からは障害者専用の車輌に乗り込み、私自身も実際に運転もさせていただいた。

 馴れるまで正直手だけの操作におっかなびっくりであったが、良い経験をさせて頂いた。その後、参加者や自動車メーカーの方々とお話をさせて頂き、夕刻お台場を後にした。
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2008年11月14日

濃密な日(2008年11月14日)

 街頭からいつものようにご挨拶をしていると、ワンボックスの小型車に乗った男性2人から声をかけられる。そして、助手席から「これカンパです」といって1000円の貴重な浄財ともいえる寄付を戴く。朝の渋滞の時である。相手の方のお名前も聞くこともできず、「応援しているから頑張れ」と言って急いで行ってしまわれた。こんな不景気な時代であっても、心温まる誠意にただ々々感謝々々である。本当にありがたい、勇気100倍の気持ちにさせられる。

 選挙の時には時々街頭演説をしていると、「事務所に伺えないので陣中見舞いねぇ」といって胸ポケットなどに入れてくださる方はおられるが、このいった時期に本当に感謝している。自分としては初心を忘れないようにと思って時間があれば時間を惜しまず街頭よりご挨拶をさせて頂いているが、涙が出る思いであった。本当にありがとうございます。しかし、その後持っている旗が名前入りの旗だったので警察より注意を受ける。公正な選挙法により禁止されていることなのでこれは反省である。

 8時30分には、ガン及び地域医療対策調査特別委員会の県内視察に出かける。午前中は都道府県がん診療連携拠点病院に本県では2病院が特別に指定されている。その一つである“県立ガンセンター”にお伺いする(都道府県がん診療連携拠点病院の指定要件に加えて、がんを専門とする医療従事者への研修の実施や都道府県がん診療連携評議会の設置に関する要件を兼ね備えている施設。各都道府県に概ね一ヶ所が指定される)

 院内がん登録では日本でも1・2位の実績があり、新規ガン診断・治療法の開発・オーダーメイド医療の促進等、先駆的な取り組みも併設の研究所で行っている。それに加えて緩和ケアの相談支援センターの機能が充実している。しかし、それだけでは十分といえないその他様々な課題も多い。現場での生の声を聞かせて頂いた。

 午後からは、地域がん診療連携拠点病院県内5ヵ所(2次医療圏に1か所程度整備する)のほかに指定を目指しているみやぎ県南中核病院に伺う。高校時代の同級生の蓬田君が経営企画課長でいる病院だ。地域との住宅緩和ケアが非常に成果をあげてはいるが、拠点病院の空白医療圏における現状としては、指定に向けてのハードルはなかなか厳しく高いようだ。

 夜には、市内に戻り『医療崩壊、日本崩壊を食い止める』というテーマの勉強会に参加をする。埼玉県済生会栗橋病院、副院長の本田宏先生の切実な話を伺った。医療制度に関する濃密な一日であった。今後の福祉医療問題に大いに参考となった。

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2008年11月13日

陶淵明(2008年11月13日)

 更生保護婦人会からの相談があり、市の社会福祉協議会の事務局へ伺う。「小春日和ですねぇ」「そうですねぇ」という会話の中で案外この小春日和という言葉を春先に使う方がいる。ちょうど今の時期、ぽかぽかと暖かな日を指す季節の言葉である。“小六月”と小春日和の『小春』も同じ意味だそうだ。

 欧米でもこの時季の同じような陽気は春よりは夏にたとえられている。米国では、インディアンサマー、欧州では“老婦人の夏”や“女の夏”聖人にちなんだ“聖ルークの夏(リトルサマー)”“聖マーチンの夏”というような使い方がされているようだ。しかし、日本の小春という表現はもともと中国の言葉からきているようだ。小さな春、小さな夏という発想から来ているとのことである。

 中小企業のトップから連日、緊急制度融資について相談される。それだけ景気の悪化、格差社会がどんどん広がっていることを肌で感じるようになった。

 貧賎(ひんせん)に戚々(せきせき)たらず富貴に汲々たらず

 という中国の陶淵明の詩を思い出す。貧乏しているからといって、あるいは身分が低いからといって、それにくよくよしない。また、財産や高い地位を求めてあくせくすることもない。 名利を求めず、貧乏を意に介さず詩と酒を愛した陶淵明の人柄を表した詩だと言われる。

 財テク、バブル、ファンド、平成になってから投資等により、カネ儲け万能主義がもてはやされた。だが陶淵明のような枯れた人生も時には理解できるがいざせっぱ詰まるとそんなことも言っていられないのが人情である。

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2008年11月12日

プロセスを知る(2008年11月12日)

winston_churchill_000[1].jpg 「罪深く悲しみ多いこの世の中で、これまでに多くの政治形態が試みられてきたし、これからも試みられるであろう。何人たりとも民主主義が完全・全能であるがのごとく装うことはできない。事実これまでしばしば試みられてきたあらゆる政治形態を除けば、民主主義は最悪の政治形態だ。

 そういったことにもかかわらず、人々が継続的に支配し、憲法に則った手段で表明された世論が閣僚を構成し、指導し、統御すべきであり、閣僚は人々の指導者ではなく奴隷だという考え方が、我が国に広まっている。」


 イギリス首相として第二次世界大戦を指導したサー・ウィンストン・チャーチルの言葉である。チャーチルは文才、画才にも優れられた人であった。またウィットに富んだ性格で多くの名言も残されている。

 この言葉は1947年11月11日、野党党首(当時チャーチル率いる保守党は1945年総選挙で敗北して野党になっていた)として庶民院で行った演説の一説である。連合国からしてみれば第二次世界大戦は民主主義を守るための戦いとされたはずであった。チャーチルほどのリーダーが何故このような言葉を口にしたのだろうか。

 当時、庶民院で多数を握るアトリー労働党政権が政策運営上の桎梏(しっこく)と考えた貴族院の権能を制限しようとしたのに対して、チャーチルは議上で多数派の暴走を戒めるために演説をしたとのことである。

 裁判員制度も間もなく開始される。私たち自身ももう一度民主主義というものをしっかりと考える時代が来ているような感じがするのは私だけだろうか。一票の大切さ、この一票の権利を勝ち取るために、民主主義の発祥の地といわれるイギリスでは、流血をしてまでも勝ち取った人たちの思いを大事に考えなければならないと思う。そういった歴史的なプロセスを教えることも非常に大事ではなかろうか。結果どうなったと言う権利や義務だけを教えるのではなく、そういった経過・プロセスの大事さを認識することが大事だ。





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2008年11月11日

もどかしさ(2008年11月11日)

 昨日は久しぶりで、佐藤優氏(起訴休職外務事務官)の講演を聞いた。目標を失い気味の私にとっては元気にさせられた。2006年に『自壊する帝国』が第5回新潮ドキュメント賞及び、第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞され、現在は作家業をしながら、早稲田大学・大学院に設置されたジャーナリズムコースで講師としてインテリジェンスを踏まえたメディア論について教鞭をとっておられる。

 正式な講師ではなくゲスト講師という形での講義をもっておられるが、裁判後は正式な教員となる予定だそうだ。鈴木宗男先生の紹介で知り合い。同じ年ということで親しくさせて頂いている。昨日は、同僚の菅間進議員の経済人クラブの招きで来仙された。

 今朝は、来月26日に全国珠算連盟の大会が仙台で開催される。そのメイン講師としてお願いをしている川島隆太教授にお会いをする。千葉県出身の医学博士。東北大学加齢医学研究所教授を務められ、“脳トレ”で世界的に有名な先生だ。昨日といい今日といい素晴らしい知的レベルの方々とお会いをし、懇談をさせて頂いた。

 しかし、テレビではどうしてこのような考え方の人が航空自衛隊のトップになったのか?と疑いたくなるようなエリートもいる。政府見解に反する歴史認識の論文を公表されて解任された田母神俊雄前航空幕僚長。自論は理解するが公の立場にいることをしっかりと認識すべきである。

 それでも自分の自論を展開させたければ、辞職をして物を申すべきだと私は思う。それにしても心配なのは空自内部でも同氏のような歴史観がどの程度拡がりをもつのか、組織の関与があったのか、参議院外交防衛委員会での質疑では全く解明されなかった。質疑をする議員ももっとしっかり質問をすべきだ。そんな質疑の仕方では何が政権交代か、総選挙を早くすべきだなどとは言えないのではないか。もどかしさを感じた。

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2008年11月10日

政治力の差(2008年11月10日)

 いつもの通り街頭に立つ。風が頬に冷たさを感じさせる。街頭に立つと季節の移ろいをいやでも感じてしまう。道行く人、自転車を無口で黙々とペダルを踏みしめていく人、音楽の音量を高くして口ずさみながらハンドルを握っている人、どの人も少し元気がないように感じてしまう。やはり、この景気の悪化のせいだろうか?

 追加経済対策の一番の目玉と言われた2兆円の給付金の支給方法や支給対象について、政府間も含め首相である本人そのものもぶれている。いかに選挙目当てのばらまき政策であったかが窺い知れる。

 記者会見でも「全所帯」といっているかと思うと「所得が1000万円以下」と経済大臣が言ってみたり、財務大臣は「2000万円か3000万円以下が対象です」。そうかと思えば「所得制限は手続きが大変で、給付に時間がかかる」等々、迷走に迷走を重ねていると言わざるを得ない。

 「我々は集合ではない。アメリカ合衆国なのだ」と団結を呼びかけるオバマ大統領のあの自信に溢れたスピーチ。まさに歴史の1ページを刻んだ男のオーラを感じてしまう。これほど政治の力強さに違いが出てしまうのか思ってしまう。

 “Yes we can.   We can change”

 アメリカでは大きな変革が始まった。共和党も民主党も戦いが済んだら星条旗のもとに結束しよう。アメリカの旗のもとに・・・・・マケイン共和党候補からも、敗北しても新大統領に協力し、一つになってガンバローというメッセージにアメリカ民主主義の成熟を感じてしまう。

 今の日本の政治には、言い訳や言葉の軽さ、責任逃れが多すぎるのではないだろうか。格差が広がり、国民のやる気や国力までもが落ちてきている状況である。今こそ金融危機に挙国一致で取り組むべきではないだろうか?意味のない政争は、政治離れを拡大していくことに繋がる。

  そういった視点で取り組むチェンジが必要では・・・・!

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2008年11月09日

季節感(2008年11月9日)

 仙台でもいよいよ木枯らしの季節を迎えている。中国の杜甫の“月夜億舎弟”という詩がある。『露は、今夜よりして白く、月は是れ故郷の明かり』という意味がある。

 露従今夜白
 
 月是故郷明


 月影だけは故郷と同じ明るさである。白露とは陰暦9月の上句のことで、秋もたけなわの時期であるといっている。

 “戌(とりで)の鼓(つづみ)は人の行くところを断たぬ/辺秋一雁の声/〜/弟有れどもみな分散し/死生を問わんに家無し/書を寄するも長く達せず/況んやすなわち兵を休めざるをや”がその詩である。

 戦乱の為に各地を流浪し、西の国境地帯にいたころの作といわれている。杜甫は弟が4人いたらしい。その末弟だけが旅を共にして、他の兄弟たちは各地に離散していた。辺境からの旅愁がよく描かれているという評があり芭蕉もよく参考にしたとみられる。

 みちのく仙台もいよいよ初冬を迎える。まさにこんな詩がぴったりである。

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