今回の統一選挙でマニフェストが一般化したことがあげられるのではないだろうか。公選法でマニフェスト配布が認められたこともあって、特に首長候補者はそれぞれのマニフェストを用意した。
結果として、選挙が「お願い型」から「公約型」つまり「約束型」に変わり始めた感じを受けたのは私だけではないと思う。候補者が何をしてくれるのかを見定め、自分の関心に応えられそうな政治家を選び、選ばれた政治家はそれを「公約として守る」、こうした有権者と政治家を結びつけるツールとしてマニフェストが機能していくなら、今後地方政治と言えど少しづつ変わっていくものだと確信している。
議会と首長は『車の両輪』と言われるが、私はこの両輪という言葉が“馴れ合い”を生んでいるような気がしてならない。
今までのケースから言うと多くの場合、首長の与党勢力を形成しようとする動きが必ず起こる。つまり、寄らば大樹の気持ちで議会側が妥協することで合意をつくる。その積み重ねの上に首長を中心とした「行政の継続性」というごもっともな言葉が生まれる。
首長の当選回数が増えるに伴いその力関係は大きく崩れ、議会は是々非々ではなく、オール与党に変わり始める。議会もチェック機能を失い、様々な利権構造も生まれやすくなる(官製談合)。
ここで申し上げたいのは一見外からは安定した組織に見えるが、その実内部は硬直化し、上命下服の構造が構築されることになる。 例えばこのような形づくられた首長ー議会関係の中で決められてきた政策や予算、契約を否定する新首長が登場した場合、自治体組織は一気に緊張度を増す。蜂の巣を叩いたような大騒ぎとなる。
しかし、議会勢力は選挙でもそう大きくは変動しないものだ。だからこそ議会の議決権は重いものであることを認識しなければならない。

