まずは第1打席で先制の本塁打を放ち、シリーズ最多タイ記録の1試合6打点をマーク、4勝2敗でフィリーズを破り9年ぶりの制覇となった。
7年前大リーグ挑戦を決めた松井選手は記者会見で1度も笑みを見せなかった。「何を言っても裏切り者と思われるかもしれないが、いつか“松井、行って良かったな”と言われるように頑張りたい」と話をされていたのが非常に印象深かった。
心から「やったね!おめでとう!日本の誇りだ!」と言いたい。背番号55の大活躍によってヤンキースがワールドシリーズを制した。巨人の4番打者を捨てた最初の選手でもあった。
おそらく日本にとどまっていれば何度もタイトルをとったであろうと思われる。斧をブン回すような巨体がそろう野球リーグの最高峰の大リーグで中距離打者のイメージが強い。イチロー選手をカミソリに例えるなら、松井選手は小さなナタの切れ味といったところであろう。
しかし、勝負強い。どっしりと構え、狙いすまし、しなやかな一撃を見舞うといった例えがピッタリではないだろうか。2006年5月に左手首を骨折、2007年オフに右ひざ、昨年オフには左ひざを手術した。
松井選手は、多くを語らない。だからこそじっと耐える男に見える。右足で細かく間合いを計り総身に情熱を燃やしながらきわどい球を見送る。会心の一発が出れば喜びを押し殺してベースを回る。
怪我やスランプを理由に取材を拒否することもないと言われている。まさに松井選手の人柄を表している。そんな人柄だからこそ野球の神様が『マツイの日』を用意してくれたのではないだろうか。
ピンストライプのユニホーム姿で来年も活躍していることを祈りたい。本当におめでとう!

